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わが国ではイギリスで行われたように研究的にも臨床的にも「ケースマネジメント」の概念を吟味し再構築するといった議論はほとんどなく「ケースマネジメント」から「ケアマネジメント」へ衣更えした。
それゆえ「ケアマネジメント」の概念や定義についての吟味はいまだ十分な状況ではなく多様で多義性を持った言葉として今日まで使用されている。
八五年から今日までに発表された論文を検討するとケアマネジメントの定義やその目的については多くの研究者がとりあげている。
たとえば一九八五年の当時の解釈としては大阪市立大学の白樺政和教授が「ケースマネジメントは対象者とサービスとの接合サービスの一種であり情報提供・送致サービスを一層発展させたものあるいはインテ-ク・サービス部門を独立強化させたものである。
」(老人に対するケースマネジメントその内容と必要性を中心として『大阪市社会福祉研究』へ八五年)と述べており社会福祉領域のサービスの一つであるとの認識を示している。
八五年の白揮教授の定義以降数多くの研究者がケースマネジメントについて論文を公表しへ その数はすでに二百編近くにもなる。
これらの文献を分類してみると、社会福祉領域のサービスの一つという定義のはかに、社会福祉援助方法の一つ、活動の一つ、機能、技術の一つである等という五種類に区分することが可能であると思う。
ケアマネジメントの定義について広範かつ論理的に説明したものとして一九九四年に当時厚生省社会援護局援護課長補佐の西村淳氏が発表した「特別投稿/英国における地域介護サービス最新事情ケア・マネジメントによる保健と福祉の連携システム (上)」(社会保障九四午) を挙げることができる。
ケア・マネジメントとは主として自治体のソーシャルワーカーが他の専門家による判定を参照しつつ要介護者のニードを総合判断し、最も適切なサービスの組み合わせ(ケア・パッケージ)をケア・プランの形で処方各種保健・福祉サービスをプランに従って連携して提供する仕組である。
ここでへ ケアマネジメントは「仕組みも すなわちシステム」としての定義を紹介しているのである。
そして、ケア・マネジメントについては一人のケア・マネジャーが一定額の予算を任せられて全部を管理する型事務所が現場の担当者をコーディネートする型へ、それぞれ異なる現場担当者が責任を持って実践していく型などが考えられ地域の実情に応じて決定されるものとされている。
というイギリスの状況を紹介しケアマネジメントを地域ケアシステムの一部として捉える新たな解釈を示している。
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